学会誌・論文報告集

 

学会誌「土と基礎」執筆の手引き

2000. 3. 8 一部改正
2000. 4.25一部改正
2000.10.30一部修正
2005. 4.21一部改正

社団法人 地盤工学会
「土と基礎」編集委員会

1.はじめに

 「土と基礎」編集の基本方針『会員に役立ち,読みやすいもの』に沿った原稿の執筆にご配慮ください。
 図,表,写真等を有効に使用し,簡潔にわかりやすく書いてください。特に,論旨が明確となるようにご配慮ください。

 


2.原稿執筆にあたって

(1) 登載区分と割当てページ数

 投稿原稿執筆の際は,登載区分に従い,ページ数を厳守するようにしてください。割当てページ数には表題および執筆者名の部分を含みます。
 なお,投稿者が指定した登載区分は,編集委員会において変更することがあります。

(2) 投稿時に必要なもの

 登載区分のうち,論説,総説,論文,報告,資料については,投稿原稿(図,表,写真を含む)のほか,次の項目を備えた原稿送付票(19KB)が必要です。
  1. 表紙
  2. 目次
  3. 英文表題および英文概要
  4. 英文概要和訳
  5. 投稿原稿の執筆者重点項目
  6. キーワード(標準キーワード表(PDF 21KB)から5〜10個程度を選ぶ)

(3) 表題

 表題は原稿全体の内容を簡潔に表すような適切なものにしてください。編集委員会から修正を依頼することもあります。

(4) 表紙

 原稿送付票(PDF 19KB)に従い,必要事項を記入してください。

(5) 目次

 章,節を含む目次を作成のうえ,原稿に添付してください。

(6) 英文概要

 英文概要は原稿の内容を広く海外の技術者,研究者に紹介し,国際的な学術・技術交流の一助とするものです。100words以内で, 内容を的確に表現してください。また,英語の語法にも十分な配慮をしてください。

(7) 原稿の執筆者重点項目について

 原稿送付票(PDF 19KB)(4)原稿の執筆者重点項目の中から原稿執筆において,重点を置いて記述した項目を選んでください。査読の際の大切な資料となります。

(8) 著作権の侵害について

 著者は,原稿の執筆に当たって,他人の著作権を侵害することのないようにご留意ください。特に他人の著作物の無断転用の場合は,転用した著者の責任となりますので,転用の場合はあらかじめ著者の責任において了解を得てください。

 


3. 原稿の書き方

3.1 版下仕様の原稿作成について

 原稿は「版下原稿の作成例」に従って,タイトルや文章の作成と,図表などのレイアウトを行ってください。版下化仕様の原稿の特徴は以下のとおりです。
     
  1. タイトルや文章,および図表のタイトルは電子入力します。
  2. 簡易なものを除き,図,表,写真は電子入力とはせず,必要なスペースのみを確保しておいてください。 提出していただいた図,表,写真の貼り込みは学会誌校正時に印刷会社で行います。ただし,査読段階においてレイアウトの確認も行いますので, プリンター出力原稿には所定の大きさにした図,表,写真のコピーを貼り付けてください。  なお,図,表,写真の仕様については,「3.5 図,表,写真」に示します。

3.2 文体と用語

(1) 文体
 文体はひらがな混じりの口語体で,簡潔にわかりやすい表現にしてください。

(2) 用語表記法
 用語表記法は,「地盤工学会用語表記法」(PDF 15KB)に従ってください。送りがな,副詞,形容詞,接続詞等は,別途示す用例(PDF 15KB)に従ってください。

(3) かなづかい
 かなづかいは,「現代かなづかい」に従ってください。

(4) 句読点
 句読点は,「。」,「,」表記とします。

(5) 人名
 外人名は原則として原語を使用し,和読みを括弧内に記入してください。反復して使用する場合は,以下原語のみとします。ただし,術語になっている人名(例えば,ランキン土圧,ポアソン比など)や,すでにカタカナ書きで一般に書き表されている人名は和読み(カタカナ書き)とします。
 日本人,外国人とも敬称は付けないこととします。なお,姓だけではまぎらわしい場合は名を付けてください(参考文献等に挙げられ,区別がつく場合はこの限りではありません)。

(6) 外国の固有名詞
 外国の地名,会社名,大学名などは,原則として原語を使用し,和読みを括弧内に記入してください。反復して使用する場合は,以下原語のみとします。ただし,国名およびカタカナ書きで一般に書き表されている地名はカタカナ書き(日本,中国,米国,英国など一部を除く)とします。

(7) その他
 ひらがな小文字(「っ」,「ゃ」など),図番などの「−」や「々」および句読点などは,文字間隔を調節して行末にまわすようにしてください。

3.3 見出しのつけ方

 章,節,項などの見出しのつけ方は次のとおりとします。
   (章) : 1.,2.,3.………(左側1マスあけ,2マス目から書く)
   (節) : 1.1, 1.2, 1.3…(左側1マスあけ,2マス目から書く)
   (項) : (1), (2), (3) …(左側1マスあけ,2マス目から書く)
   (小見出し) : i),ii),iii)………(左側1マスあけ,2マス目から書く。2マスあけて本文を続ける)。
   (箇条書き) : 必要に応じて@, A, B……を使用

 原則として,この見出しの付け方に従ってください。ただし,論説,総説の場合,本文の内容によっては,番号を付けない見出しでも結構です。

3.4 単位・記号

(1) 記号
 記号(量記号)は,"SI単位"で統一してください。

(2) 単位・記号の表示方法
 原則として,量を表す記号(量記号)は斜体(イタリック体),量記号以外の記号(単位記号,化学記号など)は直立体(ローマン体)としてください。ただしワープロソフトに該当する書式が無い場合は,なるべく近い様式で入力し,提出する原稿に手書きで様式(イタリック,ローマン等)を指示しておいてください。

3.5 図,表,写真

(1) 一般的な注意
 図,表,写真は,できるだけオリジナルなもので十分吟味し,創意工夫されたものを用いてください。図によっては,読者の便を考え,簡略化あるいは透視図化するなど工夫が望まれます。写真は印刷上からも鮮明なものが要求されますので,オリジナルを用い,ほかからの転用は避けてください。
また,写真の中に直接説明文字が入る場合は,上にトレーシングペーパーを貼ってそこへ文字を入れるか,写真に直接タイプ文字を貼り込んでください。

(2) 外国文献の引用
 外国文献等から図,表を転用する場合は,図,表中の外国語を日本語に訳しておいてください。

(3) 図,写真のまとめ方
 図,写真は,各々一連番号と簡単な説明文を付け,本文末に一括して添付してください。返却を希望するものにはその旨特記してください。

(4) 原図の大きさ
 図は白紙または方眼紙に正確,明瞭に書いてください。刷り上がり図面の寸法比 1.5〜2倍位のものが適しています。原図の大きさは,最大B4判程度までとします。

(5) 図面のトレース
 図はCAD作成,上質トレーシングペーパーの片面に墨入れ製図,あるいはこれらの鮮明なコピーと,提出図は仕上がり寸法の1.5〜2.倍の大きさとします。出来上がりを考えて線の太さや文字の大きさに注意してください。文字は出来上がり1.5〜2oとなるのが標準です。

(6) カラー写真の取扱い
 鮮明なものとするため,本文中へ掲載する写真は,印画紙に焼き付けたものを提出してください。ただし,分解能が高ければ,電子データでも構いません。
口絵写真として掲載したい場合は,口絵写真と簡単な解説を付して提出ください。この際の判断は編集委員会にご一任ください。

3.6 文献と脚注

(1) 文献の引用方法
 文献を引用するときは,引用箇所の肩に 1) , , 3) ,…n) を付け,引用順にまとめて,原稿末に添付してください。
〔例〕
  Stokes(ストークス) 1) によれば……
  鈴木2) の結果では……

(2) 文献の書き方

i) 雑誌の場合;著者名:論文名,雑誌名,巻号,ページ(参照ページまたは掲載ページの範囲),発行年.
〔例〕 1) 高瀬国雄・天野 允・山下 進:地震によるアースダムの被害,土と基礎,Vol.14,No.10,pp.3〜8,1966.
  2) Turn bull,W..J.and Mansur,C.I.:Design of Underseepage Control Measures for Dams and Levees,Proc.ASCE.,Vol.85,No.SM5, pp.129〜159,1959.
ii) 書籍の場合;著者名:書名(巻数),発行所,ページ,発行年.
〔例〕 3) 最上武雄・渡辺 隆:平易なる土質力学,土質工学会, pp.1〜9,1957.
  4) 土質工学会編:土:質試験法(第1回改訂版), pp.133〜192,1969.
  5) Bishop,A.W.,Webb,D.L.and Skinner,A.W.:Triaxial Tests on Soil at Elevated Cell Pressures,Proc.6th ICSM FE,Vol.1,pp.170〜174,1965.
  6) Terzaghi,K. and Peck,R.B.:Soil Mechanics in Engineering Practice, John Wiley & Sons,pp.89〜93, 1967.

(3) 脚注
 脚注は該当箇所の肩に 注1),〜,注3)・・・・注n)を付け,その原稿用紙の下段に一括してご記入ください。


4.原稿提出

 必要な提出物を以下に示します。

(1) 原稿送付票
 2.(2) "投稿時に必要なもの"に従い作成した送付票を1部。

(2) 執筆原稿
 レイアウト済みプリンター出力原稿3部,別途,図,表,写真を各1部と,本文が入力された電子媒体1枚。(フロッピーディスクを原則とする)。(ラベルには表題,第一著者名,使用ソフト名を明記してください)
 なお,執筆者の手元にも提出物の控えを残しておいてください。


5.特例措置

 版下化仕様の原稿作成を原則としますが,対応できない会員のために,以下の特例措置を設けます。

  1. 対応できない会員の手書き投稿原稿や部分対応投稿原稿(例えば,文章は電子化されているが, 図等が手書き等でトレースを必要とする場合)は,原則として"刷り上がりまでの実費"を負担していただくことになります。
  2. 依頼原稿も同様に,版下化仕様の原稿作成を依頼いたしますが,執筆者が対応できない場合には, 執筆者の希望に応じ事務局で対応いたします。当面,有償とはいたしません。

6.その他の留意事項

(1) 別刷のあつかい
 別刷は有料です。別刷を希望される場合は原稿提出時に,50部単位でお申込みください。費用については,学会事務局へお問い合わせください。

(2) 原稿の返却について
 登載されたものの原稿は返却いたしませんので,特に返却を希望する場合は,あらかじめお申出ください。

(3) その他
 原稿執筆に関し,不明の点がありましたら,学会事務局「会誌編集係」へお問い合わせくだい。

    〒112−0011
    東京都文京区千石4丁目38番2号
    社団法人 地盤工学会 「土と基礎」編集委員会
    電 話 03−3946−8672
    FAX 03−3946−8678


お 願 い ! 原稿提出の前に,ご確認ください。

* 原稿送付票に付いております表紙の連絡事項はすべてご記入ください。特に,原稿料の振込先(投稿原稿の場合には,必要ありません),および別刷りの欄は忘れずに,お願いします。
* 規定ページ数を再確認してください。

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