学会の組織と委員会

我が国の基礎設計の現状と将来のあり方に関する研究委員会
−設計法と地盤調査法との国際整合性−

設置期間:平成9年4月〜平成12年3月

連 絡 先 :地盤工学会 事務局担当
     TEL:03-3251-7661
     FAX:03-3251-7636
     E-mail:chosaki@jiban.or.jp

委員

活動内容

我が国の基礎の設計基準は,個々の事業主体が作成および所有している.それらは必ずしも整合性がとられているわけではない.また海外事業などの国際的な場では,国内の基準は全く無力となる.このような国内状況,最近のISOやEurocode などの動向および国際競争入札の現状を鑑みると,国内の基礎の設計基準をいかにして国際化するかが今後大きな問題となると考えられる.また,多くの構造物の設計において設計法と地盤調査手法は密接に関連しており,設計法を議論する際に地盤の評価方法のあり方を含めて議論しないわけには行かないと考えられる.

そこで,本研究委員会では,
 1)国内の現状の整備思想と国際的な基準の整備思想についての比較
 2)国際的な基準のあり方等についての理念
 3)国際化された設計手法を支える地盤評価法のあり方
等について検討し,新たな設計法と地盤調査法のあり方を提言することを目的としている.

活動報告


委 員

 委員長    日下部 治  東京工業大学工学部
 副委員長   松井 謙二  (株)建設技術研究所
 幹事 兼 WG Leader   谷  和夫  (財)電力中央研究所
 幹事 兼 WG Leader   大石 雅彦  (株)白石
 事務担当幹事     神田 政幸  東京工業大学工学部
 委員 兼 WG Leader   本城 勇介  岐阜大学工学部
 委員 兼 WG Subleader 正垣 孝晴  防衛大学校
 委員 兼 WG Subleader 大森 晃治  金沢大学工学部
 委員 兼 WG Subleader 古川  毅  (株)日本構造橋梁
 委員 兼 WG Subleader 堀越 研一  大成建設(株)
 委 員    赤木 寛一  早稲田大学理工学部
 委 員    阿部 知之  応用地質(株)
 委 員    内田 明彦  (株)竹中工務店
 委 員    大谷 義則  ヒロセ(株)
 委 員    奥村 文直  (財)鉄道総合技術研究所
 委 員    金沢 直人  中央開発(株)
 委 員    カルキー マダン (株)ジオットップ
 委 員    笹尾  光  鹿島建設(株)
 委 員    佐竹 正行  (株)構造技術センター
 委 員    神部 道郎  パシフィックコンサルタンツ(株)
 委 員    鈴木  誠  清水建設(株)
 委 員    績   誠  (株)フグロ・ジオサイエンス
 委 員    萩原 敏行  群馬大学工学部
 委 員    古山 章一  東日本旅客鉄道(株)
 委 員    本田 周二  (株)日建ソイルリサーチ
 委 員    三宅 達夫  東洋建設(株)



活動報告

第1回研究会議事概要
  1. 日時・場所
     平成9年5月6日(火)15:30-18:00
     地盤工学会会議室

  2. 出席者
     日下部委員長 松井副委員長 谷幹事 大石幹事 神田幹事
     赤木委員 内田委員 大谷委員 大森委員 奥村委員
     金澤委員 金井委員(代理)笹尾委員 佐竹委員 正垣委員
     神部委員 続委員 萩原委員 古川委員 古山委員
     堀越委員 本城委員 本田委員 三宅委員

  3. 議事次第
    1) 委員長挨拶
    2) 委員紹介
    3) 趣旨説明  日下部委員長
    4) 最近の基礎設計に関する動向
     日下部委員長 国際整合性と国際競争力−世界の国,経済圏の国家的政策
     松井副委員長 海外の基礎設計に関するLSDの動向
     本城委員   ISOと基礎設計
    5) 研究計画および研究運営体制
     日下部委員長
     神田幹事
    6) その他

  4. 議事内容
     委員の紹介および本研究委員会の開設趣旨説明を目的として第1回研究委員会を 去る平成9年5月6日(火)地盤工学会会議室にて開催した.1) 委員長挨拶2) 各委 員の紹介の後,3) 日下部委員長による趣旨説明が行われた.

     第1回研究委員会ということで4) 最近の基礎設計に関する動向と題して日下部委 員長,松井副委員長,本城委員3名により話題提供が行われた.

     次に5) 神田幹事から本研究会の研究計画および研究運営体制について説明が行わ れた.これに対して活発討議が行われ,まとめると以下のようなものであった.

     (1)勉強会形式の会合も取り入れたらどうか.
     (2)本委員会の最終的な研究成果の具体的イメージのがまだ固まっていない.
     (3)本委員会での地盤調査法の位置づけを明確にしたい.
     (4)新たな設計コンセプトについても研究すべきだ.
     (5)設計外力についても研究対象にすべきだ.

     日下部委員長の提案により全委員からの意見を反映させるために毎回議論になっ た主な項目についてアンケート形式で回答を集計し,それを幹事会,委員会運営に 反映させることとなった.

     次回委員会は7月中旬開催とし,東大の神田先生を「建築構造物基礎における 将来的な設計のあり方(仮)」と題して招くことが提案され,折衝することにな った.また委員会経費の制約上,関東以外の大学関係者のみ旅費を支払うことで 了承を得た。