日 時 :2025年 5月 29日(木) 14:00 ~ 16:00
講 師 :曽我 健一 教授(カリフォルニア大学バークレー校)
講演題目:第63回Rankine Lecture 記念講演会
講演内容:
(BGAウェブサイトの文を和訳:https://www.britishgeotech.org/event/63rd-rankine-lecture/)
地盤技術者は、社会基盤構造物の寿命や災害時の性能に関する不確実性に対処しながら、その安全性や経済性を確保しています。構造物の安全性は通常、過去の経験や信頼性解析に基づいて破壊確率を評価し、被害を最小限に抑えることで達成されます。一方で、近年のセンシング、通信、計算技術の進展により、地盤構造物を建設中および供用中に継続的かつ経済的にモニタリングすることが可能になってきています。これにより、以下のような対応が可能となります: (a) 破壊が始まった場合に適切かつ効果的に対応すること、(b) 将来の未知の需要に対応すること、(c) 将来のインフラの設計・施工・運用に向けた改善点を見出すこと。本講演では、トンネル、パイプライン、深い基礎といった3つの事例を紹介し、分散型センシングデータとデータ解析技術がいかに地盤工学的な洞察を提供し、変化し続ける社会的ニーズに適応する手段となるかを示します。