主催:本部 時期:2016年3月 開催地:千葉県習志野市 担当部署:調査・研究部
下記のとおり講習会(公開実験)を開催いたします。奮ってご参加いただければ幸いです。
日 時: 2016年3月29日(火)14:00-17:00
場 所: 千葉工業大学(津田沼キャンパス) 土質実験室
千葉工大アクセス(http://www.it-chiba.ac.jp/institute/access/tsudanuma.html)
土質実験室(PDF)
主 催: 地盤工学会(廃炉地盤工学委員会)
定 員: 20名 現在、若干名の余裕があります。 定員に達しました。
費 用: 無料
申 込: 右の申込フォームから必要事項を送信してください。★申込フォーム★定員に達しました。
申込期限: 3月17日(木) 3月24日(木)
CPDポイント: 3.0
目 的:
福島第一原子力発電所の廃止措置において,「現状から廃止措置までの長期間の地下水環境・作業環境の状況調査と将来予測」のために,原子力技術者と協働できる新しい地盤工学技術者の育成プログラムとして,下記の講習会を企画した。本プログラムは,文部科学省から地盤工学会が受託した「福島第一原子力発電所構内環境評価・デブリ取出しから廃炉までを想定した地盤工学的新技術開発と人材育成プログラム」の業務である。
一般に地盤工学では,地下水は流量が問題になることが多いため,ダルシーの法則に従う地下水解析を教えている。この方法は,地盤を多孔質体と仮定し,全断面でどれだけの流量があるかを算定するため,透水係数という地盤パラメータでその特性を表現したものである。しかし,地下水は実際には,土粒子の間隙を縫って流れるため,透水係数から算定された流速(ダルシー流速)より,実際の流速(実流速)は早くなる。また,地盤の間隙率(有効間隙率)や動水勾配も影響すると考えられる。したがって,地下水による汚染物質等の広がりを把握するためには,この実流速が重要となることから,本講習会は実験土層を用いて,これらの差異があることを把握する。
実施内容:
最初に問題点の概要に加え実験土層を用いた実験の目的と内容を説明する。次に人工地盤に期待する平均流速等を踏まえ実際に実験土層を製作し,動水勾配の条件を変化させた実験を通じてダルシー流速を求め事前の理論的(または解析的)に導いた流速と比較検討する。さらに,実験土層の任意の点に流向流速計を設置しポイントでの流速を測定する他,状況に応じてトレーサー試験により流速を算定する。以上の他に人工地盤の有効間隙率を実験的に求め,実流速を推定する。これらの結果を比較検討することにより,地下水流速とは何であるかを理論と実験の両面から学習する。
問合せ先 :
公益社団法人地盤工学会 「廃炉地盤工学研究委員会 講習会」係
decomm@jiban.or.jp 電話:03-3946-8673
〒112-0011 東京都文京区千石4-38-2