地盤工学会は,独立行政法人 科学技術振興機構からの制作委託を受け,Webラーニングプラザ教材の社会基盤分野に掲載を行い,大きな反響を得ています.教材は各レッスンで構成されていますが、いずれも興味のある部分から学習することも可能です.
近年は地球規模の環境問題が重要な課題となっています。特に地球温暖化は大きな関心事であり,私たちの生活の基盤となる社会資本は地盤に支えられ,その地盤も環境問題が取りざたされるようになりつつあります。地盤に関わる環境問題は,廃棄物による地盤そのものの汚染のみならず,地下水への影響,さらに生物への影響を経て人間に対する様々な問題を引き起こすこととなっています。
今回の教材では,これらに対する学問の分野である「環境地盤工学」に関してわかりやすく解説し,「身近な地環境問題の原因・種類と,社会と自然環境をその被害から守るための抑止方法・低減の重要性,我々が行いつつある環境対策」に関して事例を紹介しながら学習する教材となっています。
行政の担当者への「地盤環境工学の基礎と対策」の基礎資料となるとともに、一般の方々への環境問題に対する有益な教材の一つにもなるように解説しています。
1. 大地をめぐる環境問題のあらまし
2. 土と地下水と汚染物質
3. 土壌・地下水汚染対策
4. 廃棄物の処分
5. 土とリサイクル
6. 自然の土に含まれる重金属類
7. 地球環境問題に貢献する
人間や社会インフラに直接的に被害を与える地盤災害に関して,それらの脅威と原因を系統立てて整理し,「地盤災害の原因・種類と社会と自然環境をその被害から守るための抑止方法・低減の重要性」に関して事例を紹介しながら学習できる教材となっています.地盤工学関連の技術者だけでなく,広く一般の方に向け,住宅に関する地盤災害と対策も取り上げ,さらに,災害を防ぐための社会協力の重要性に関しても解説しています.
なお,本教材は,地盤工学会2007年度会長特別委員会「地震と豪雨・洪水による地盤災害を防ぐために-地盤工学会からの提言-」の関連教材としても活用していただくことを意図しました.
教材では多くの図表・写真・動画を利用して,災害の脅威とそれらに対する抑止・被害の低減方法をナレーションとともにわかりやすく解説しています.教材の基本部分は平易でかつ興味深い内容を提供しており,前提知識無しにも学習できる部分もあります.また,土質力学の基礎を理解している方々にとっては,参照画面の資料を活用することにより,対策工法等の周辺技術も含め,体系的に知識の整理も行える教材となっています.
1. 地盤災害とは何か
2. 地盤災害の脅威
3. 地盤災害を理解する
4. 地盤の安定性に関する力学理論
5. 地盤災害と地形・地質
6. 私たちの住宅を地盤災害から護る
7. 社会を地盤災害から護る
8. 地盤災害を防ぐための社会協力
広く一般の方に向け,近年の地震に伴い関心の高い液状化に関する教材を作成しました.近年の地震の被害の中で,地盤の液状化によるものも一般に報告されていますが,液状化のメカニズム等,工学的な知識はあまり知られておらず,今回の教材で液状化現象に関してわかりやすく解説しています. また,予測方法や代表的な液状化対策技術を紹介することにより,土木技術における地震防災の内容を理解してもらうことも意図しました.
教材の中で液状化現象に関して,そのメカニズムや予測方法,ならびに代表的な液状化対策技術を図表・写真・動画とともにナレーションでわかりやすく解説しています.このため,一般の方々にも興味深い内容を提供しており,前提知識無しにも学習できる部分もあります.また,土質力学の基礎を理解している方々にとっては,全レッスンを学習することで,液状化に関する対策工法や解析技術等の周辺技術も含め,体系的に知識の整理も行える教材となっています.
1.液状化とは液状化による被害
2.液状化のメカニズム
3.液状化の再現方法
4.液状化発生の予測方法
5.構造物の被害推定技術
6.液状化危険度マップ
7.液状化対策技術
8.既設構造物の液状化対策技術
9.防災戦略への活用
※「eラーニング」の利用はjrecinへの「ユーザ登録」を行っていただいた後、「e-learning」をクリックして学習してください。
教材のコースのすべてのレッスンを修了すると、コースの修了通知が取得できます。
PDF化した『コース修了通知』を会員係 kaiin@jiban.or.jp
に送ると,CPDポイントが3.0付与されます。